重要 お見積もりの有料化について
当店は開業から10周年を迎えお客様に支えられながらここまで続けて来ることができましが、ここで一つ大きな決断をしなければなりません。2022年より見積もり無料のサービスを廃止し、見積もりを有料とさせていただきます。
具体的には、見積もり料として1000円を頂きます。
代車をご利用のお客様には引き続き無料で貸出し致します。
(ガソリン代はご負担ください)
電話やメールでの板金塗装の修理費用の問い合わせにはお答え出来ません。
あくまで電話やメールでのお問い合わせは、ご来店のご予約又は「○○は出来ますか?」といった作業の可否の確認の為にお使いください。
見積りをするだけと思われるかもしれませんが、どの業界でも本来は見積もりが無料でできるわけではなく、手間も時間も経費も掛かります。
私達は車種や部位、損傷具合や色により費用は変わってきますので一律料金を提示する訳にもいきませんし、物造りの見積もりとはまた違ってきます。
その費やされる労力をサービスで『無料』として提供していたりもしますが、それを続けけていくのは困難な時代になってきました。
当店は国産車においては即時に部品の値段がわかる様に、そしてどのお客様も同じ基準で工賃と呼ばれる作業料を算出出来る様にと見積もりソフトを導入しておりますが、
その見積もりソフトだけに年間数十万円も掛かっています。
私は同じ基準の中で料金を算出する事も重要だと考えておりますので、このソフトは必須なのです。
新たに世に出てくる新型車両やメーカー側の部品の値段の変更に対応する為にはアップデートが当然必要で、一度ソフトを買えば使い続けられる訳でもなく毎年これが掛かってきます。
見積もりはタダが当たり前だと思う方、そして地域で一番安く直してくれる所をお探しの方は、とりあえず安さだけを追求され修理の過程や内容などは一切関係無い様ですのでこのページを閉じて他の修理工場をお探しください。
当店では「手を抜かずきちんと直す」を目的とし、その為の設備等にも費用を掛けておりますのでおそらく何処よりも安くとはなりません。
探せばきっと何の基準も持たず、後出しジャンケンで値段を下げる所が出てきますのでそんな所に付き合ってはいられないのです。
修理先の一つとして当店をご検討いただける事はとてもありがたい事ではありますが、品質や信頼よりも値段だけで修理先をお探しの方には当店は最適ではありません。
修理には、復元修理の5原則というものがあります。
特に事故に遭ってしまった車の修理においては形がそれなりに戻っていれば良いという訳ではありません。
① 性能の回復
② 安全性の確保
③ 耐久性の確保
④ 美観の回復
⑤ 経済性の確保
これらを意識して見積もりをするのとしないとではやはり修理費用に差が出ます。
特に①、➁、③番は見た目や感覚では得られない部分でもありますが、かなり重要な要素ではないでしょうか?
自動車が進化し、先進安全自動車と呼ばれる自動ブレーキやレーンキープなど運転支援装置などが付いた車の修理が必要となった際に、以前の車よりも修理費が掛かってしまうのは①、②の部分が大きいからです。
少しの傷やヘコミを直す場合には関係の無い事の様にも思えますが、結局は作業料金が技術力の差や人の労力ではなく掛かる時間分のトータル経費である以上、
①、➁、③を考えた修理を行っていくには個人事業であろうと規模の大きな修理工場であろうとそれに対応する為の設備や工具、材料の選定などが必要となりその経費をまかなう為には安易に値段を安くするのは難しい事です。
見積りを有料化するとは言え、修理を依頼する際には事前にいくら位掛かりそうなのかを知っておきたいとというお気持ちはわかります。
私自身も当然そうだからです。
そして時にはセカンドオピニオンも必要です。
実際にディーラーや他社での見積もりが30万の見積もりに対して15万で修理出来た事もありますし、17万の見積もりが9万円で修理出来た事もあります。
しかし損傷次第、状況次第では安く直したり作業が出来ない事もありますし、他社の見積もりに抜け落ちがあれば当店の方が高くなることもご理解ください。
よって、有料とするのは見積もりだけが目的だけのお客様であって、
実際に当店での修理をご依頼、実施されたお客様においては、修理代金から見積もり料を差し引く事で実質無料となる形を取らせて頂きます。
当店で修理をされたお客様からは見積もり料を頂かない様には致しますが、
見積もりにご来店時にそのままお車をお預かりするケース以外は一端は預かり金としてお支払い頂き、修理完了後のお支払い時にはその分を差し引いてご請求致します。
代車に空きが無くこちらの都合で入庫をお待ち頂く事もありますが、その場合でもお支払い頂く事が条件となりますので1000円は支払うつもりでお越しください。
見積り有料化に至った経緯として一番大きいのは、ここ数年の間で見積もり依頼をされるお客様自体が様変わりしてきた事を実感していることにあります。
それはインターネットを使い様々な物の値段を簡単に調べ比較出来るようになった事が大きな要因かもしれませんが、
出来上がった製品や物の値段を比べるとのと同じ感覚で、修理や塗装の作業の依頼が目的ではなく、見積もりだけが目的になってしまっている方が非常に多い事。
他店やディーラー等で見積もりをし、すでにそこで修理をすることが心の中では決まっているにも関わらず、その値段が妥当かどうかを知るために見積もりを依頼される方。
修理をするつもりはそもそも無いが、保険会社へ提出する為の見積書が欲しいだけの方。
そして、インターネットで検索したら出てきたのでとりあえず当店で見積もりをし、その金額を叩き台に他の修理工場でそれよりも安く修理をさせる為に来られる方。
車両保険に入っておられる方も、当店での見積もりでも保険を使った方が良いとわかると車を購入した販売店へ修理の依頼をし、その販売店から外注で修理依頼が来て結局は私が直すなんて事もありました。
様々な理由で「とりあえず見積もりだけ」の方が増えてしまうと、
当店は1人で作業をしているため、お見積りのご依頼があれば、
他にお預かりしているお車の作業の手を止め見積もりをしなければなりませんし、
修理作業に遅れが出て当店を信頼して車を預けていただいたお客様にも迷惑をかける事になってしまいます。
当店では真剣に修理を考えているお客様のお手伝い、お役にたてればと考えております。
事故車両については修理中の作業工程を写真におさめ「こんな修理をしました!」「この部品を交換しました」と中身をお伝えする事で、安心の品質を掲げ「見える修理」をしています。
工賃(作業料金)を商売として成り立つ程に引き上げる事ができれば見積もりを無料のサービスとして続けて行けるのかもしれませんが、
原油価格の高騰により材料費も上がり、部品の価格も高くなっている中、工賃を引き上げれば仕事が無くなるというのが現実。
実際、100年に一度の大変革の時代と言われる様に自動車の進化が早すぎて当店での作業が行えないケースも出てきています。
今後も進化し続ける自動車の修理に対して真摯に向き合って、技術の向上、知識や情報の習得に努めて参りますので見積もりを有料とさせて頂くことにおいては何卒ご理解の程よろしくお願いいたします。